チベツト文化圏国際旅行会社
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チベットの正月

チベットの正月は、年中行事の中で最も大きな祭りの一つである。チベットの稀有な地理的条件の中で育まれた独自の習慣と宗教(ボン教、チベット仏教)などに基づき、太陰暦を中心に行われる。2003年は3月3日がチベットの元旦にあたった。

チベットの師走

チベットでは、毎年のように12月になると老若を問わず、正月の準備にとりかかる。僧侶たちは、お寺の内外、仏像、経典などの整頓や大掃除を始める。一般市民も家や周りの汚れを清め、古く汚くなったものを新しいものに取り替える。神仏への供物、新しい着物を準備し、かりん糖に少し似た「カプセ」という小麦粉をこねてねじり棒にして揚げた菓子などの祝い料理を作り、新年を待つ。

チベットの大晦日

チベットの大晦日、つまり年越し行事の祝いは、元旦の数日前から延々と始まる。各家庭では祭壇に水、灯明、菓子、果物、バター、チーズなどのほか、バターか小麦粉で象った羊の頭などを飾り供える。昔は遊牧のチベット人たちは、羊の頭そのものを縁起物として飾ったり食したりしていた。これは神仏への供物であると同時に食糧としての動物への供養も意味する。家の戸や台所の壁などに、親指に小麦粉を付けて、マンダラ、八吉祥(縁起の良い八つの印)、幸福、円満といった縁起の良い文字を描く。これらは「カルゲン(白い飾り)」と呼ばれる。

各寺院では僧侶たちがすべての生きとし生けるものの幸福と平和を祈る「チャム」と呼ばれる祈祷を踊り、これに住民も加わり輪舞となる。

年越し行事は地方によって少し異なる。遊牧民のチベット人の間では、小麦の他に九つ以上もの材料を混ぜ合わせて作られた「グトゥク(年越し雑煮)」を九回食べなければ縁起が悪いと信じられている。9回食べた後、無病息災と多幸を祈願し、最後の一杯を鍋に少し残す。練った小麦粉の団子を手にとって力強く握り、その団子で身体の右から左へ、頭から足先まで「ティロー・ティロー」と呪文を唱えながら身体全体をさする。これは、その団子に身体の悪気、悪霊などを移すことを意味する。そして、各自が自分の邪気を移した団子を鍋に入れ、大皿に移し、普段通る三叉路の中央に置く。大皿の真中に小麦粉で作った灯明、大皿の回りに「カター(絹や綿でできた儀礼用の白いスカーフ)」を置く。チベットでは三叉路には悪霊や鬼が宿るとされ、鬼たちが大皿の邪気を持っていくと信じられているからである。置きに行った人が白い石を持ち帰れば縁起が良いとされる。無病息災と幸運を祈る年越しの儀式である。

ラサや大きな都市では、少し異なった方法で新しい年を占う。「グトゥク」の中にビー玉より3倍位大きな団子を入れて、各人の椀の中に入った団子で吉兆を占う。団子の中にはそれぞれ、唐辛子、墨、羊毛、白硝子の玉(カヨー)、大麦の穂、小麦粉で作ったミニチュアの太陽、月、経典が入っており、この普通より大きい団子が各人のお椀にひとつひとつ鍋から汁といっしょに注がれる。

さて各人、少しどきどきしながら、団子の中のものを取り出してご託宣を仰ぐ。まさに御神籤団子である。唐辛子の団子は、「あなたは唐辛子ように口のきつい人ですよ。言動を慎みなさい」という戒めとなる。墨(木炭)の団子は腹黒い人(ちなみにチベット語では腹黒いことを「心が黒い」という)、「カヨー」の音声が怠け者に相当するチベット語と同じということから白硝子の玉は怠け者であることの注意となる。茶化したりすることが好きなチベット人のこと、唐辛子を引いた人たちが鍋の席で笑い者になることは免れない。反対に、羊毛は羊の性質のように穏やかでおおらかな人であること、豊穣の象徴である大麦はその人が幸福と富に恵まれることが約束され、一同の羨望を集める。さらに太陽を当てた人は、太陽のように将来が明るく指導力を発揮するようになること、月を当てた人は月のように清明な心の持ち主であることの祝福となる。経典を当てた人は、信心深く宗教に情熱を持っていること(持つようになること)を表し、一目置かれることとなる、と言っても遊び半分の占い、お祭りの余興、当たるも八卦、当たらぬも八卦である。



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